研究課題/領域番号 |
17K15419
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
重野 真徳 東北大学, 薬学研究科, 講師 (30571921)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | アミドアニオン / 1電子移動 / クロスカップリング |
研究成果の概要 |
系内発生アミド塩基の1電子移動型反応によって、ハロゲン化アレーンと電子不足C-Hアレーンのクロスカップリング反応が効率的に進行することを示した。特に、テトラメチルアンモニウムフルオリドおよびヘキサメチルジシラザンから生じるアミドアニオンが有効であることに加えて、極性分子(アセトニトリル、ジメチルスルホキシド等)の添加で大きく収率が向上することを見出した。電子豊富および電子不足なハロゲン化アレーンに加えて、オルト位に置換基をもつ立体障害の大きな基質にも有効であることを示した。ラジカル阻害剤との反応、EPRスペクトル測定、重水素化実験から、今回の反応が1電子移動型反応で進行していると結論した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、系内発生アミド塩基を用いて、ビアリール(生理活性物質や電子材料の基本骨格)の効率的合成反応を開発した。関連研究として、アルコキシド塩基による研究も進んでいるが、これまでアミド塩基での反応系の構築は進んでいなかった。特に、今回のアミド塩基では、カチオン部位に加えて窒素原子上の置換基も選択できるため、反応性が詳細に調節できることを示した。今後は他の分子構造を与えるカップリング反応にも展開できると考えている。
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