研究課題/領域番号 |
17K15423
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小林 祐輔 京都大学, 薬学研究科, 助教 (90509275)
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研究協力者 |
斉藤 真人
中辻 雄哉
正門 宗大
木村 智弘
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 有機触媒 / ハロゲン結合 / 触媒 / 糖鎖修飾 / 光反応 / 超原子価ヨウ素 / 合成化学 / 糖 / ペプチド / 中分子 / 有機化学 |
研究成果の概要 |
糖鎖付加は化合物の構造や安定性、さらには生物活性に大きな影響を及ぼすことが知られている。そのため、これまでに医薬品を含め様々な化合物への糖鎖導入法の開発が報告されている。しかし、水酸基に対する糖鎖付加に比べ、アミドへの直截的な糖鎖付加は報告例が少ない。その一因として、アミドの求核性が乏しいことが挙げられる。今回、ハロゲン結合供与体をチオ尿素触媒を共触媒として用いる反応系により比較的反応性の低いアミドを糖鎖修飾することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
開発したアミド修飾反応は様々な基質に適用可能であり、例えばジペプチドやトリペプチド由来のアスパラギン側鎖を中程度から良好な収率で糖鎖修飾体へと変換することができる。同様に、上市されている抗がん剤テモゾロミドを反応に付したところ、対応する修飾体が59%収率で得られ、テモゾロミドと比べて大幅に溶解性が向上するだけでなく、加水分解によりテモゾロミドに変換されることが確認できた。アミド以外に修飾部位を持たない医薬品類のプロドラッグ化において、本法は強力なツールになると期待される。
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