研究課題/領域番号 |
17K15444
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 九州大学 (2018) 千葉大学 (2017) |
研究代表者 |
高橋 大輔 九州大学, 薬学研究院, 助教 (70791523)
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研究協力者 |
坂根 郁夫
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ジアシルグリセロールキナーゼ / 脂質キナーゼ / マルチドメイン蛋白質 / 構造解析 / 昆虫細胞・バキュロウイルス / EFハンド / DGK / 立体構造解析 / EFハンドモチーフ / がん免疫 / 脂質代謝酵素 / シグナル伝達 / 細胞内情報伝達 / シグナル脂質 / 相互作用ネットワーク |
研究成果の概要 |
ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)は,脂質メッセンジャーであるDGとPAの細胞内濃度を調整する脂質代謝酵素である.しかしながら,その生理・病理学的重要性にもかかわらず,未だ構造生物学的理解は乏しい.本研究では,DGKαを昆虫細胞により初めて大量発現させ,活性を保持した試料を高純度・高収率に精製することに成功した.さらにDGKα N末端の活性制御領域であるDGKα EFのCa2+結合型の結晶構造を新規に決定するとともに,Ca2+が結合するとDGKα EFがプロテアーゼ耐性のあるリジッドな構造へと変化することを生化学・物理化学的手法を用いて明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂質キナーゼであるDGKに関する構造生物学的理解は乏しく,活性が確認されて以来約60年,DGK触媒領域の構造は不明のままである.特に,がん免疫治療の標的の一つとして近年注視されているDGKαの構造基盤の解明は,構造に指南された阻害剤開発のためにひも必要である.本研究で初めて確率した昆虫細胞によるDGKα試料の大量発現・精製法およびN末端EFハンドドメインの構造決定と構造変化の解析は,これまで遅れていたDGKの構造研究を進展させるものである.
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