研究課題/領域番号 |
17K15449
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
吉田 孟史 金沢大学, ナノ生命科学研究所, 特任助教 (60635100)
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研究協力者 |
Diez Diego
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | エクソソーム / 炎症 / マクロファージ / 免疫学 |
研究成果の概要 |
本研究では、細菌感染における細胞が分泌するナノサイズの小胞エクソソームの機能解明を目的に研究を行った。炎症初期では好中球が大量のエクソソームを分泌し、多くはマクロファージに取込まれ、組織傷害を緩和することを明らかにした。さらにエクソソーム中の熱ショックタンパク質の一部にマクロファージで炎症シグナルを活性化する機能があることを明らかにした。がんにおける好中球エクソソームの有効性を検証し、エクソソームがマクロファージのがん細胞貪食能を亢進し、抗腫瘍効果を示すことを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感染症における細胞外小胞の機能は依然として未解明な部分が多い。本研究では、細胞外小胞が免疫応答を活性化することで細菌の除去につながることを分子レベルで解明しており、細胞外小胞の機能の理解を深めることにつながった。さらに、この免疫応答が感染症だけでなく腫瘍に対しても有効であることを示した。本研究で得られた知見は、感染症やがんに対する新たな作用機序をもつ薬の開発につながると期待される。
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