研究課題/領域番号 |
17K15452
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
永沼 達郎 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (60779619)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | リピドミクス / メタボローム解析 / 質量分析 / アトピー性皮膚炎 / 皮膚 / セラミド / 脂肪酸 / 脂質 / 脂質代謝 / メタボローム |
研究成果の概要 |
皮膚の恒常性は多種多様な脂質分子によって制御されており,アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の発症には脂質代謝異常が関わる可能性がある。疾患発症と脂質代謝異常との因果関係を明らかにするには,皮膚症状を呈する前から継時的に脂質組成を解析する必要がある。また,皮膚の恒常性維持に関わる多彩な脂質分子を包括的に捉えることも肝要である。本研究では,LC-MS/MSを用いた網羅的メタボローム解析技術をアトピー性皮膚炎モデルマウスに適用し,病態の進行に伴う脂質代謝変化を継時的かつ包括的に捉えることで,疾患発症に先立って特定のセラミド代謝系に異常を生じていることを見出し,アトピー発症の原因となる可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
皮膚疾患と脂質代謝に関する研究は,その多くが疾患発症後の脂質組成に着目されていた。例えば,アトピー性皮膚炎患者の患部において,セラミドが減少することは古くから知られている。しかし,アトピー発症後では多種のセラミドが一斉に減少していることから,病態と関連する分子の特定はされていない。また,セラミドの減少が疾患発症の原因なのか副次的な結果なのかを区別することが難しい。本研究では,症状の発症前において既にセラミドの中でも炭素鎖が長いNDSセラミドが特徴的に減少していることを見出し,アトピー発症の原因となる可能性を示唆した。
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