研究課題/領域番号 |
17K15454
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物系薬学
|
研究機関 | 神戸薬科大学 |
研究代表者 |
増田 有紀 神戸薬科大学, 薬学部, 助教 (40421284)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | Fgf21 / 胸腺 / 実験的自己免疫性脳脊髄炎 / 樹状細胞 / 自己免疫 / FGF21 / 自己免疫疾患 / 免疫学 / 癌 |
研究成果の概要 |
胸腺における自己反応性T細胞の排除、すなわち中枢性免疫寛容は、髄質胸腺上皮細胞または樹状細胞 (DC) との相互作用により成立し、破綻すると自己免疫疾患を発症する。 線維芽細胞増殖因子21 (Fgf21) は胸腺上皮細胞で発現し、傍分泌的にT細胞分化に関与することが示唆されたが、個体の末梢T細胞応答への影響は不明であった。Fgf21ノックアウトおよび野生型マウスに実験的自己免疫性脳脊髄炎を誘導すると、ノックアウトマウスでは症状が悪化した。このメカニズムとして、Fgf21は胸腺で直接あるいは間接的にDCに作用することで未熟な自己反応性T細胞を除去し、自己免疫の抑制に寄与している可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己免疫疾患の多くは難治性で、原因も明確でないことから難病に指定されており、その発症機序の解明や新たな治療法の開発が求められている。本研究では、臨床症状や免疫学的側面において多発性硬化症と多くの共通点を示す疾患モデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎を用いてFgf21の影響について検討した。本研究でFgf21が自己免疫を抑制することが示唆されたため、Fgf21を用いた自己免疫疾患の新たな治療法の開発が期待できる。
|