研究課題/領域番号 |
17K15461
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬理系薬学
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
尾中 勇祐 摂南大学, 薬学部, 講師 (90749003)
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研究協力者 |
橋本 均
新谷 紀人
中澤 敬信
吾郷 由紀夫
荻田 喜代一
米山 雅紀
山口 太郎
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | CRTH2 / プロスタグランジン / がん / 精神機能障害 / 行動薬理学 / 薬学 / 脳・神経 / 薬理学 / 行動解析 / 癌 |
研究成果の概要 |
近年、がん患者で認められる脳機能障害は、治療後も長期間持続する可能性が示されつつある。本研究では、形成させた腫瘍を切除した後のマウスにおいて認められるうつ様行動が、海馬におけるプロスタノイド受容体CRTH2を介して引き起こされる可能性とともに、腫瘍を切除した後のマウスの海馬においてミクログリアの機能が低下する可能性を示した。本成果は、がん治療後に持続する脳機能障害に対して、海馬における特定のシグナルを標的とした治療の有効性を示すものと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん患者では、抑うつ症状や注意力の低下などの精神機能障害が認められることがあり、一部のがん患者では、治療の終了後も、これらの障害が長期的に認められる場合がある。しかし、そのメカニズムの詳細は不明であった。本研究では、腫瘍の形成とその切除により引き起こされる精神機能障害のメカニズムの一端に、海馬の機能異常が関与する可能性を明らかにした。腫瘍の切除後において認められる海馬の機能異常を標的とした治療を行うことで、がん治療後に持続する精神機能障害の緩和につながることが期待される。
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