研究課題/領域番号 |
17K15467
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
石内 勘一郎 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 講師 (70608140)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 植物内生糸状菌 / Paraboeremia sp. Lsl3 / huperzine A / 生産メカニズム / Lycopodiumアルカロイド / 生合成調節機構 / ゲノム解析 / 生合成遺伝子 / 有用二次代謝産物 / 紫外線照射 / Paraboeremia sp. / Lycopodium alkaloids / 12-epi-lycopodine / 二次代謝調節メカニズム / リコポジウムアルカロイド |
研究成果の概要 |
本研究では、ヒカゲノカズラ科植物オニトウゲシバに内生する糸状菌 (Paraboeremia sp. Lsl3)より、紫外線照射による変異誘導株を作出することで、アルツハイマー病改善薬の候補化合物であるhuperzine Aの潜在的な生産能力を覚醒させることに成功した。また、同化合物の生産調節機構を解明する手がかりとして、Lsl3株の分子遺伝学実験を行うためのシステムを整備し、さらに同菌株の全ゲノム配列の解読に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病改善薬候補であるhuperzine Aは、植物により生産される有効成分であることで知られるが、その生産メカニズムはいまだ明らかにされていない。本研究では、新種の植物内生糸状菌がhuperzine Aを潜在的に生産する能力を持つことを証明し、同菌の遺伝子実験システムを整備することで、生合成機構の解明に向けて大きく前進することができた。このことは、huperzine Aの大量生産システム構築への足がかりにもなり、医薬品開発における新しい供給戦略となることが期待される。
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