研究課題/領域番号 |
17K15474
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 九州保健福祉大学 |
研究代表者 |
甲斐 久博 九州保健福祉大学, 薬学部, 准教授 (60533221)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | DI-EI-MS / NMR / 成人T細胞白血病 / プロアントシアニジン / メタボロミクス / 薬理活性予測 / マオウ / ダイオウ / 直接導入型電子イオン化質量分析 / 核磁気共鳴(NMR) / 成人T細胞白血病(ATL) / ブルーベリー / 薬学 / 天然資源系薬学 / 薬用資源学 |
研究成果の概要 |
プロアントシアニジンを含む植物の薬理活性(成人T細胞白血病の細胞増殖抑制)の予測モデルを確立することを目的に、ブルーベリー葉、マオウ地上部、ダイオウ葉・根の各植物エキスを網羅的な代謝物解析(メタボロミクス)に供した。その結果、ブルーベリー葉では、実測値と予測値に強い相関関係を表す薬理活性予測モデルを確立できた。マオウでは、収穫年および抽出溶媒の判別、薬理活性を反映したモデルを構築できた。ダイオウでは、植物部位の判別はできたが、薬理活性予測モデルの確立には至らなかったため、今後改良する予定である。本研究成果から、メタボロミクスは薬理活性のある薬用資源を迅速に見出す手法の1つになりうる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で構築した核磁気共鳴 (NMR)および直接導入型電子イオン化質量分析(DI-EI-MS)を利用したメタボロミクス法は、分離精製を必要とせず、全ての含有成分を指紋のように総括的に評価できる。従来の研究では薬理活性物質を分離精製により同定できなかった生薬について、本法の活用により種の鑑別、部位の判別、薬理活性予測が容易となった。これにより、本手法は偽装品や異物汚染品などを排除し、良質な生薬、健康食品等が国民の手へ届くための有益な品質評価のツールとして期待できる。
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