研究課題/領域番号 |
17K15475
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 科学警察研究所 |
研究代表者 |
山室 匡史 科学警察研究所, 法科学第三部, 主任研究官 (80646555)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大麻 / 系統分類 / SNPマーカー / 裁判化学 / 含有成分プロファイル |
研究成果の概要 |
本研究では、大麻草の系統を分類するための指標としてゲノム情報に着目し、次世代シーケンス技術を活用し、遺伝子マーカーとなり得る一塩基多型(SNP)の探索を行った。 収集した大麻サンプル144点について、24,135箇所のSNPを検出することに成功し、北海道における野生産の大麻が本州の日本在来種と全く異なるグループに分類されることなど、系統に関する様々な興味深い知見を明らかにした。さらに、SNP情報を活用し、日本の在来種大麻(産業用大麻を含む)を他の系統から識別する迅速検出系を構築することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られたSNP情報は、向精神成分の含有量、亜種、産地、銘柄、地域、個体等、様々な角度からの解析が可能であり、目的に応じたSNPマーカーを選択し、複数の識別検査系の構築に応用できる。例えば、産業用大麻の遺伝子汚染の有無の確認や汚染源の特定を行い、有益な品種を保護することや、犯罪捜査における押収物の流通ルートの推定を行い、大麻事犯の取り締まりを強化することなど、大麻に関する効果的な検査の実用化に繋がることが期待される。
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