研究課題/領域番号 |
17K15479
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
創薬化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
友池 史明 名古屋大学, 物質科学国際研究センター, 助教 (70708586)
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研究協力者 |
宍戸 裕子
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | タンパク質科学 / 阻害剤 / GST / 抗がん剤 / 不可逆阻害 / 共有結合性阻害剤 / グルタチオン / 酵素 / 結晶構造解析 / グルタチオン S トランスフェラーゼ |
研究成果の概要 |
抗がん剤をはじめとする異物を認識し、グルタチオンを付加する活性をもつグルタチオン S-トランスフェラーゼ(GST)はがん細胞における抗がん剤耐性にかかわっている。そのため、GSTの阻害はがん治療において重要である。しかし、GSTの基質であるグルタチオンの細胞濃度は高いため、拮抗阻害剤では十分な阻害はできなかった。そこでGSTと共有結合を形成し、効率的に阻害する化合物としてGS-ESFおよびCNBSFを新たに開発した。CNBSFはGS-ESFと同様に不可逆阻害能を示し、また細胞内におけるGSTの阻害も確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グルタチオン S-トランスフェラーゼ(GST)は細胞の抗ガン剤耐性にかかわる酵素である。本研究では、細胞内のGSTと共有結合を形成して阻害するという新しいコンセプトのもと、新規の阻害剤を開発した。阻害に必要な濃度はまだ高いものの、共有結合を形成して阻害するというコンセプトは証明できたため、本阻害剤の誘導体を検討することにより、より効果的な阻害剤の実現とそれによるがん治療の前進が期待できる。
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