研究課題/領域番号 |
17K15494
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境・衛生系薬学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
石橋 賢一 帝京大学, 薬学部, 助教 (00707458)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | トランス脂肪酸 / 飽和脂肪酸 / インスリン応答性 / Akt / 膜リン脂質 / インスリンシグナル / GLUT4 / リン脂質分子種 / 脂質 / 食品 / 薬学 / 栄養学 / 衛生 |
研究成果の概要 |
本研究では、飽和脂肪酸とトランス脂肪酸による脂肪毒性の発現の違いを生み出す分子を明らかにする。トランス脂肪酸に特徴的な脂肪毒性を発現させる機序を、トランス脂肪酸に持続的に曝されることでインスリンに応答した糖の取り込みが低下した脂肪細胞を解析することで調べたところ、この細胞では糖の取り込みの鍵分子であるAktの活性化が抑制されていた。また、Aktの足場となる細胞膜のリン脂質における変化も明らかにした。これらの変化は、飽和脂肪酸に持続的に曝された脂肪細胞では見られず、膜リン脂質の変化によるAktの活性化の抑制がトランス脂肪酸に特徴的な脂肪毒性機序の一因である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、トランス脂肪酸に特徴的な脂肪毒性に関わる分子を明らかにした。この分子の量や活性を指標とすれば、トランス脂肪酸により脂肪毒性が起こりやすい人なのかを調べられる可能性がある。これによりトランス脂肪酸の摂取量と疾患発症との関係がより正しく評価できる可能性があり、WHOの「Trans fat free by 2023」に向けた我が国の政策にも貢献できると考える。
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