研究課題/領域番号 |
17K15497
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境・衛生系薬学
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
疋田 智也 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍制御学分野, 主任研究員 (20600935)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | マイコプラズマ / がん / 抗体 / イメージング / HB-EGF / 炎症 |
研究成果の概要 |
本研究では、がん進展におけるマイコプラズマの関与を個体レベルで明らかにするため、組織染色に使用可能な抗マイコプラズマ抗体の作製、及びマイコプラズマのin vivo発光イメージングシステムの構築を中心に行った。PFA固定マイコプラズマを抗原とし、腸管リンパ節法によるモノクローナル抗体作製を実施し、有用な抗体の取得に成功した。また、近赤外蛍光試薬 XenoLight Bacterial DetectionProbe 750 を用いて、マイコプラズマの蛍光標識を行い、in vivoイメージングが可能であることを見出した。本研究で作製したこれらの解析ツールにより、マイコプラズマの生体解析が可能となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト全癌死亡の約20%は、感染を背景とする感染がんが占めると考えられており、がん感染性因子の同定及び詳細な発がん・がん進展機構の解明が重要である。我々はこれまでに、M.hyorhinisががん感染性因子であることをin vitroの実験系において明らかにしてきたが、その生体での重要性は不明である。がん感染性因子の証明には、生体での感染の有無やその感染動態をモニターできる検出ツールや技術が必須である。本研究では、それらの解析を実行可能な高品質の抗体、及び発光標識菌体の作製に成功した。これらツールを用いた解析によりその重要性を明らかにできれば、新たながん治療や予防が可能となるだろう。
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