研究課題/領域番号 |
17K15499
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
水野 忠快 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (90736050)
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研究協力者 |
前寺 正太郎 , 大学院生
石黒 拡 , 大学院生
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | トランスポーター / 炎症 / 転写因子 / 転写制御 / transporter / solute carrier / inflammation / macrophages / リソソーム / マクロファージ |
研究成果の概要 |
本研究では、「炎症刺激時に発現量変動する輸送担体は炎症応答の修飾因子である」という仮説の下、機能未知輸送担体SLC2A6の個体レベルでの重要性解析、及び②その分子機構解析を目的としている。SLC2A6ノックアウト(KO)マウスでは、LPS投与による生存率が低下する等、炎症刺激に対する感受性の増加が認められた。初代培養マクロファージにおいて、KOによる炎症性サイトカインの変化は認められなかったものの、炎症時の解糖系亢進が減弱した。ChIP-seqデータの解析、並びにルシフェラーゼアッセイにより、SLC2A6は転写因子RelAにより発現量制御を受けていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、公知データベースに由来する発現量データ解析を通じ、500種類ほどのうちの3割が機能未知であるトランスポーターの機能同定に取り組むものである。トランスポーターを標的とする承認薬の割合は少なく、2008年の統計では全体の8.1%程度であった。本研究は、機能未知トランスポーターSLC2A6が炎症刺激時の解凍系亢進に重要であることを見出しており、機能未知トランスポーターの機能解明に際して一つの方法論を提示するものである。すなわち本研究成果は、機能未知トランスポーターの機能同定を促進し、トランスポーターを介した生体現象制御機構の解明、及び同機構に基づく創薬の活性化につながるものと期待される。
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