研究課題/領域番号 |
17K15500
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小森 久和 金沢大学, 薬学系, 助教 (00634180)
|
研究協力者 |
玉井 郁巳
中西 猛夫
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | ABCG2 / 高尿酸血症 / 酸化ストレス / 細胞内局在 / ABCG2/BCRP / 翻訳後修飾 / 血管障害 / 内在化 / 尿酸 |
研究成果の概要 |
高尿酸血症は心血管疾患の危険因子の一つと考えられていることから,本研究では尿酸が血管内皮細胞内の尿酸濃度の調節機構に及ぼす影響を検討した.高尿酸血症時の尿酸濃度処置によりABCG2の内在化が引き起こされ,形質膜での発現減少することで尿酸の細胞外排出が低下して細胞が障害されることを見出した.また,高尿酸血症モデルラットの腎臓においてMate1およびOct2の発現減少が基質化合物の体内動態を変化させることが示唆された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高尿酸血症はメタボリックシンドロームをはじめ,様々な慢性炎症性疾患と併発することで病態の悪循環を引き起こすと考えられている.本検討で尿酸により内在化することが示されたABCG2は尿酸以外にも慢性腎臓病時に増加する尿毒症物質などの生理化合物や抗がん剤等の薬物を基質とすることから,高尿酸血症時のABCG2の内在化が他の病態進展や薬物動態変動に寄与している可能性が考えられる. 今後,ABCG2におけるどのような翻訳後修飾が局在を変化させるかを明らかにし,その修飾を調節する薬物を見出すことで,高尿酸血症に併発する疾患の増悪を抑制に繋がると期待される.
|