研究課題/領域番号 |
17K15502
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
山田 尚広 浜松医科大学, 医学部附属病院, 薬剤主任 (20793540)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ボリコナゾール / Nオキシド体 / 皮膚障害 / FMO3 / 光増感作用 / ヒドロキシル体 / 光産生物 / 熱分解物 / 臨床薬学 |
研究成果の概要 |
ボリコナゾールは光線過敏症などの副作用があり、Nオキシド体はその要因の候補とされている。 本研究では、代謝酵素のFMO3とCYP2C19の遺伝子型がボリコナゾールの血中動態に及ぼす影響を評価した。さらに、UVB照射がNオキシド体に及ぼす影響も評価した。試験には65名患者登録された。ボリコナゾール代謝比はFMO3 E158K/E308G群が野生群に比べ有意に高かった。CYP2C19の表現型は有意な影響を確認しなかった。Nオキシド体はUVB照射で光増感体へ変換された。 結論、FMO3 E158K/E308Gはボリコナゾールの代謝活性を高め、光増感体は皮膚障害に重要な物質である可能性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第3世代のアゾール系抗真菌薬は高い抗真菌活性を有しながら、血中濃度コントロールの難しさや有害作用の観点から免疫不全患者において推奨度が低い現状にある。 本研究により、ボリコナゾールおよびNオキシド体の薬物動態・薬力学的特徴がFMO3の遺伝子多型によって一部解明された点は学術的意義が高い。 また、これまで体内動態の評価にのみ用いられていたNオキシド体の皮膚障害発現との関連性について着目し、光増感作用について証明できた。この点は、今後Nオキシド体を皮膚障害の副作用指標として用いる可能性を示唆できた点で社会的意義が高い。
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