研究課題/領域番号 |
17K15505
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
清水 太郎 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 特任助教 (30749388)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | がん / 養子移入療法 / 薬物送達 / .細胞送達 / がん免疫療法 / 癌 / 細胞送達 / 癌免疫療法 / 免疫学 / がん化学療法 / 免疫細胞 / 外部刺激 |
研究成果の概要 |
本研究では、免疫細胞を用いたがん組織への薬物送達法の開発を試みた。免疫細胞はがん組織へと移行する性質を持っているため、これを薬物送達システムとして用いた。種々の免疫細胞を含む脾臓細胞を投与したところ、T細胞や顆粒球のがん組織移行性が高いことが明らかになった。また脾臓細胞を投与する前に抗がん剤であるDoxilや免疫調節剤であるFTY720を前投与することにより、T細胞のがん移行性を向上させることに成功した。さらに免疫細胞に薬物を搭載することにも成功しており、これらを併用することによってより効率的ながん治療が可能になると期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナノ粒子を用いてがん組織へと抗がん剤を送達する試みは古くから行われているが、必ずしも十分な治療効果が得られているわけではない。本研究では、がん組織への移行性を見出す免疫細胞候補を見出し、その移行性を向上させる方法を開発した。薬物搭載免疫細胞を用いることで、抗がん剤搭載ナノ粒子ではこれまで治療が難しかったがん種の治療も可能になる可能性が高く、臨床への応用が期待される。また細胞の体内動態制御に関して本研究で得られた知見は、今後の細胞治療にも応用できると考えられる。
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