研究課題/領域番号 |
17K15512
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
田中 遼大 大分大学, 医学部, 准教授 (30781736)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アルブミン / ダプトマイシン / タンパク結合 / 質的変動 / 翻訳後修飾 / タンパク結合率 / 抗MRSA薬 / 薬学 |
研究成果の概要 |
本研究では、高齢化の進行と伴に罹患率が上昇している糖尿病(DM)および慢性腎臓病(CKD)時のアルブミンの質的変動とダプトマイシン(DAP)およびテイコプラニンのタンパク結合率との関連性を明らかにすることを目的とし、総・遊離型濃度測定系の確立、DMおよびCKD時の病態下を想定したIn vitroにおけるタンパク結合率の算出を試みた。その結果、UPLC-MS/MSを用いたDAPの広範囲かつハイスループットな総・遊離型濃度測定系の開発に成功した。また、DMおよびCKDの病態下を想定したタンパク結合の検討より、アルブミンの質的変動はDAPのタンパク結合率に影響を与えない可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で確立したダプトマイシン(DAP)の測定法は総濃度、遊離型濃度ともに過去の報告と比較して検量線範囲が広く、低用量単回投与時のトラフ値も高用量繰り返し投与時の最高血中濃度も測定可能になった。これにより遊離型濃度を指標としたDAPによるTDMが可能となった。また、DAPは臨床で認められる濃度において、タンパク結合率に飽和現象を認めないこと、酸化修飾体や糖化修飾体の増加による構造変化の影響を受けないことが確認された。そのため、糖尿病や慢性腎臓病時にダプトマイシンの遊離型濃度は変動しない可能性が示唆され、アルブミンの質的変動を考慮した投与設計をする必要はないことが明らかとなった。
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