研究課題/領域番号 |
17K15517
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 日本薬科大学 (2018) 名古屋市立大学 (2017) |
研究代表者 |
長部 誠 日本薬科大学, 薬学部, 講師 (40700985)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | HLA / 遺伝子診断 / 限界希釈 / ナノ粒子 / モガムリズマブ / タイピング / 遺伝子多型 / 皮膚障害 / ゲノム / 重症薬疹 / 遺伝子 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
限界希釈法を応用し、両親由来の染色体を分離することで、高解像度かつ正確なHLAタイピングを行った。複数の変異を持つハプロタイプを形成するHLAでも、次世代シーケンサーを用いずに6桁レベルの正確な高解像度HLAタイピングが可能となった。抗がん剤モガムリズマブを投与した成人T細胞白血病患者のうち、重篤な皮膚障害を発症する頻度が高くなる特定のHLAタイプを同定するための塩基変異部位を同定した。また、アレル特異的PCRと金ナノ粒子によるDNAプローブを組み合わせた遺伝子診断法を開発し、目視でもHLAアレルの判定をすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義として、両親から伝わる2種類の遺伝情報をそれぞれ識別しながら解読することで、HLAの解析のみならず、他の遺伝的背景を持った疾患の解析が推進される。その結果、一人ひとりの遺伝的背景に合わせた、より高い精度での個別化治療が実現可能となることが期待される。現在、モガムリズマブは複数のがんを対象とした他の分子標的薬との併用療法の臨床試験も行われている。そのため、モガムリズマブは今後益々使用されていくと予想され、ある特定のHLAタイプをもつ人では、モガムリズマブの投与により重篤な皮膚障害が発症する危険性が高いため、その副作用回避のための事前診断の重要性は高いと考える。
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