研究課題/領域番号 |
17K15522
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
岸本 久直 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (80723600)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 非攪拌水層 / 膜結合型mucin / MUC1 / 腸管吸収 / 粘液層 / mucin / 薬物吸収 / 抗がん剤 / 相互作用 / 薬学 / 生体分子 / 蛋白質 |
研究成果の概要 |
腸管上皮細胞の管腔側表面を覆う水溶性の粘液層は、腸管上皮近傍において非攪拌水層を形成することで薬物吸収時の障壁となることが古くから指摘されている。しかし、粘液層の主要構成タンパク質としてムコ多糖タンパク質であるmucinが同定されているにも関わらず、薬物吸収とmucinとの関連性について分子レベルで検討した報告は無く、薬物の細胞膜透過におけるmucinの役割は不明である。本研究では、膜結合型mucinであるMUC1が脂溶性薬物の細胞膜透過において重要な制御因子となる可能性を示し、薬物の腸管吸収において粘液層を中心とした腸管表面構造をより詳細に理解することの重要性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、これまでの薬物吸収理論において粘液層全体への考察に留まっていた脂溶性薬物と粘液層との関係性について分子論的な評価・考察を可能にした。本研究で得られた成果は、医薬品開発における腸管吸収の適正な評価法を確立する上での有益な情報を与えるものと考えられ、ヒト腸管における薬物吸収の高精度予測を可能にするための基盤情報を提供し、医薬品開発の効率化・臨床開発の成功確率向上にも貢献するものと期待される。
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