研究課題/領域番号 |
17K15527
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 名古屋市立大学 (2018) 愛知学院大学 (2017) |
研究代表者 |
堺 陽子 名古屋市立大学, 大学院薬学研究科, 助教 (50723079)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 胆汁酸 / 胆汁鬱滞肝障害 / ヒトiPS細胞 / MRP2/3/4 / サンドイッチ培養 / 毛細胆管 / トランスポーター / in vitro肝障害評価系 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
本研究では、サンドイッチ培養ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)由来肝細胞(SCHiHs)を作製し、薬剤性胆汁鬱滞型肝障害評価系の開発を行った。サンドイッチ培養ヒトiPS細胞由来肝細胞(SCHiHs)には、毛細胆管形成やMRP2発現及び胆汁酸の取り込み/排泄能が認められた。しかし、BSEPのmRNA発現量はほとんど認められなかった。また、薬剤性肝障害(DILI)を起こすことが知られている22化合物のうち7化合物において、ヒト血清胆汁酸依存的に細胞毒性が認められたが、SCHiHsにおいて、BSEP発現量が低いため、ヒト初代肝細胞で検出されたいくつかの化合物は検出できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝細胞毒性評価系モデルの構築に対する報告は、国内外問わず、少ないと思われる。また、今回、開発したサンドイッチ培養ヒトiPS細胞由来肝細胞(SCHiHs)を用いた薬剤性胆汁うっ滞型肝毒性評価系は、ヒトiPS 細胞由来であるため、大量生産可能かつ個々の遺伝的背景を反映させた系の構築に繋がる特色がある。また、動物を使用することなく、安全性、毒性評価を行う方法を見出すことは、非臨床試験における肝毒性評価系の一つとして、今後の世論の動向とマッチしており、動物代替法および安全性の高い医薬品の開発に繋がるため、有意義なモデル系だと思われた。
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