研究課題/領域番号 |
17K15529
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 大阪薬科大学 |
研究代表者 |
小池 敦資 大阪薬科大学, 薬学部, 助教 (00625725)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | マクロファージ / 自然免疫 / アポトーシス / ネクロプトーシス / LPS / カスパーゼ阻害薬 / ナフトキノン骨格 / ネクロトーシス / 細胞死 / 薬物相互作用 / TLR |
研究成果の概要 |
本研究は、自然免疫系の機能低下をもたらす新奇薬物相互作用を起こしうる医薬品の同定とその分子機構の解明を行うことを目的した。これまでの研究により、TLR4を介したシグナル伝達経路と相互作用する薬物として、アントラサイクリン系薬剤であるドキソルビシンやミトキサントロン、生薬成分のセラストロールが、マクロファージに細胞死(アポトーシス)を誘導することを明らかにした。また、アポトーシス阻害剤のzVAD-fmkやBocD-fmkは炎症誘導性細胞死であるネクロプトーシスを誘導することも明らかにした。現在、生体内における、これらの薬物及び化合物が及ぼす相互作用の影響を解析しているところである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬物相互作用を引き起こす化合物は数多く知られているが、本研究で明らかにした相互作用を及ぼしうる化合物群はマクロファージなどの自然免疫担当細胞に対して特異的な毒性を示す点で、これまでにない画期的なものである。さらに、これらの化合物の組み合わせや分子機構を同定することができれば、免疫機能の低下による重症感染症の予防や、さらに癌細胞の制御にもつながることから、非常に有用な副作用対策ならびに治療効果の向上をもたらすものと考える。
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