研究課題/領域番号 |
17K15531
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 神戸薬科大学 |
研究代表者 |
細川 美香 神戸薬科大学, 薬学部, 助教 (70548271)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | デシタビン / 獲得耐性 / 自然耐性 / エピジェネティック / 大腸がん / 薬剤反応性 / DNAメチル基転移酵素阻害薬 / 耐性獲得防止 / 自然耐性克服 |
研究成果の概要 |
DNAメチル基転移酵素(DNMT)阻害薬デシタビン(DAC)の長期暴露により耐性を獲得した大腸がん細胞は、DAC活性化酵素dCKの発現が低下していた。獲得耐性は、DACとは活性化酵素が異なるDNMT阻害剤アザシチジンの使用により一部改善できる可能性が示された。一方、DACに元々耐性を示す大腸がん細胞における自然耐性の機構は、獲得耐性とは異なる機構であることが分かった。DACに自然耐性を示す細胞においても、WNTシグナル経路の阻害剤や抗がん剤オキサリプラチンと併用することで相乗的な効果をもたらすことが見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNAメチル基転移酵素(DNMT)阻害薬デシタビン(DAC)を用いてがん治療を行っている際に、DACの長期投与により効果が低下する耐性が認められた場合の対策法に関する知見が得られた。治療前からDACに対して耐性を示す場合においても、DACと併用することで効果を高める可能性のある物質が見出された。 本研究で得られた成果は、エピジェネティック機構を標的とする新規抗がん剤であるデシタビンを有効活用するための有益な情報になると考えられる。
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