研究課題/領域番号 |
17K15533
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
松尾 平 徳島文理大学, 薬学部, 講師 (90509267)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 症候性てんかん / サイトカイン / プロテオーム解析 / CAGE-seq / 骨髄由来抑制細胞 / 脳内炎症 / 骨髄由来免疫抑制細胞 / 続発性てんかん / てんかん原性 / ドラッグリボジショニング |
研究成果の概要 |
続発性てんかんは脳卒中などの脳障害が発端となり、その後発症する症候性てんかんのひとつである。本研究では、その発症機構を調べるために脳障害後の脳内変化を詳細に調べた。その結果、脳障害発生後、血液脳関門の破綻と同時期に多数の炎症関連サイトカインの発現が誘導されてくることがわかった。またそれらのサイトカインの発現に合わせて、炎症誘導や組織修復に関わる白血球が脳内に浸潤してくることもわかった。これらの白血球の浸潤を阻害できる薬剤には、てんかん発症を抑制できるものがあり、白血球の浸潤を抑制することで、てんかん発症そのものを予防できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
てんかんは、身近な慢性の脳疾患のひとつであり、その発症率は100人に1人と言われている。その中でも脳卒中などの脳疾患が原因となり発症する続発性てんかんは、高齢者に多く見られる。ますます高齢化が進む我が国において今後さらに高齢者てんかん患者は増加していくと予想され、その対策が必要である。本研究により、脳障害発生後の経時的な脳内変化について明らかになった。これにより、てんかん発症そのものを抑制するためのターゲット候補が見つかり、てんかん患者の減少に貢献できる可能性がある。
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