研究課題/領域番号 |
17K15536
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 横浜薬科大学 |
研究代表者 |
吉門 崇 横浜薬科大学, 薬学部, 講師 (70535096)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 薬物相互作用 / トランスポーター / 基質薬・阻害薬 / 内在性基質 / バイオマーカー / 生理学的薬物速度論モデル / コプロポルフィリン / 薬物間相互作用 / OATP1Bs / PBPKモデル / 薬物動態学 |
研究成果の概要 |
本研究では、薬物の肝取り込みを担うOATP1Bの内因性基質に着目し、OATP1B阻害薬による血中濃度上昇を生理学的薬物速度論(PBPK)モデルで定量的に解析することで、薬物相互作用を予測する方法論を構築することを目的とした。自主臨床試験「リファンピシンによるスタチンおよび内在性基質の体内動態への濃度依存的影響」の血中濃度推移データを用いて、OATP1B内在性基質の一つであるコプロポルフィリンI(CP-I)に対する影響をもとにin vivo阻害定数(in vivo Ki)を最適化計算し、in vitro Kiの基質依存性を考慮した上でスタチンに適用することで、薬物相互作用を定量的に説明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、OATP1B内在性基質のCP-Iをバイオマーカーとして用いた薬物相互作用予測法を開発したことで、創薬および臨床の両方に貢献することができる。創薬においては、バイオマーカーを測定することにより、医薬品候補化合物のOATP1Bへの影響について、プローブ薬を投与することなく予測することができるようになる。これは新薬開発における臨床試験にバイオマーカー測定系を導入することで可能となることから、大幅なコスト削減に繋がる。また臨床においては、患者のバイオマーカーを測定することにより、OATP1B基質となる医薬品の体内動態の個人差を、投与前に予測することが可能になると考えられる。
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