研究課題/領域番号 |
17K15539
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
香川 慶輝 東北大学, 医学系研究科, 助教 (30728887)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 脂肪酸結合蛋白質 / FABP7 / アストロサイト / 脂質ラフト / エピゲノム / ヒストンアセチル化 / アセチルCoA / ATP-citrate synthase / グリオーマ / caveolin-1 / Acetyl CoA / 精神疾患 / 神経科学 / 細胞・組織 / 脂質 / 遺伝子 / 蛋白質 |
研究成果の概要 |
脂肪酸の摂取は脳の発達に非常に重要であり、その摂取障害は精神疾患を引き起こす。しかし、その脳内分子基盤については不明である。本研究では、脳アストロサイトに強く発現し、その細胞内脂質動態を制御する脂肪酸結合蛋白質 FABP7に着目し、その機能発現メカニズムの解明を試みた。 明らかになった主な点は、1) FABP7は脂肪酸と結合することで核内アセチルCoA生成に重要な酵素と相互作用を持ち、その活性を制御すること、2)FABP7に制御される核内アセチルCoAの量に依存して、エピゲノム変化が生じること、3)脂質ラフトの骨格蛋白質caveolin-1の発現がエピジェネティックに制御されていること、である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、細胞内脂質環境の変化が新たな蛋白質相互作用を生み出し、エピゲノム変化に影響を及ぼすことが示唆される。さらに詳細な解析を加えることで、FABP7が関与する精神疾患病態や癌バイオロジーの解明及びそれら疾患の治療創薬の開発に大きく貢献できると考える。
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