研究課題
若手研究(B)
生体組織に存在する腫瘍性を持たない多能性幹細胞であるMuse細胞の傷害組織への遊走のMuse細胞の分子メカニズムを明らかにするために、Muse細胞の遊走を制御するmicroRNAを探索した。肝障害モデルマウスの血清を用いた遊走試験において、Muse細胞はMuse細胞以外の間葉系幹細胞(非Muse細胞)に比べ高い遊走能を示した。さらに肝障害モデルマウスの血清に曝露したMuse細胞のmicroRNAの発現をマイクロアレイにて網羅的に解析したところ、多くのMicroRNAの発現が変動することが明らかになった。これらをMuse細胞に導入し、特性解析を行った。
生体組織に存在する腫瘍性を持たない多能性幹細胞であるMuse細胞は直接血管内や局所に移植するだけで、傷害組織へ遊走・集積し、組織に応じた細胞に自発的に分化して組織修復を行う。そのため、安全性と簡便性を併せ持つMuse細胞は細胞移植治療に適した細胞であると考えられている。本研究を通じてMuse細胞の組織傷害下において変動するmicroRNAが見出され、未だ明らかでないMuse細胞の遊走・分化制御機構に関わる因子の同定につながる研究の基礎を築けたと考える。
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