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卵管上皮ホメオスタシス維持に関わる分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K15543
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関山梨大学

研究代表者

岩野 智彦  山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (10442930)

研究協力者 竹田 扇  
朱 茂碧  
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード卵管上皮 / エストロゲン / EGFR / Notch / 繊毛細胞 / 発生・分化
研究成果の概要

本研究では、卵管上皮を構成する繊毛細胞の分化メカニズムを調べるためにブタ卵管上皮細胞を用いた初代培養系を確立し、実験を行なった。エストロゲン(E2)がERbetaを介して繊毛細胞の分化を促進することを見出した。これは、NotchのリガンドであるDLL1の発現減少に続くものである。一方、EGF経路の抑制はNotchシグナルを衰退し、結果として繊毛形成を促進した。エストロゲンはEGF経路には影響を及ぼさなかった。以上の結果から、卵管繊毛細胞の分化は、EGFおよびエストロゲンシグナルのバランスに依存し、それぞれ独立にNotch経路を阻害または刺激することで制御していることが分かった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

卵管上皮ホメオスタシス維持機構における繊毛細胞分化の分子機構の一端が明らかになった。この成果は発生生物学的に重要な知見となり、再生医療の面でもiPS細胞からのin vitro分化誘導に働くキーファクター候補を提示できるという意義も有している。また、卵巣癌の一種は卵管上皮細胞の異常増殖および転移によると考えられており、本研究で着目したNotchやEGFシグナルの制御異常は他の組織ではガン化のリスクを高めることが知られているため、卵管上皮由来卵管がんの研究の基盤となることが期待される。

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Estrogen promotes the fallopian tube epithelial multiciliogenesis through estrogen receptor beta2018

    • 著者名/発表者名
      Maobi Zhu, Tomohiko Iwano, Sen Takeda
    • 学会等名
      第123回日本解剖学会総会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2020-03-30  

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