研究課題/領域番号 |
17K15550
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
角田 宗一郎 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80551209)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | オートファジー / 電子顕微鏡 / 形態学 / 共焦点レーザー顕微鏡 / CLEM / 光-電子相関顕微鏡法 / 三次元電子顕微鏡解析 / メンブレントラフィック / Atg9 / 解剖学 |
研究成果の概要 |
オートファゴソーム膜形成の形態学的な理解を深めるために、三次元電子顕微鏡法による解析を行った。本研究課題では目的とする構造・部位を選択的に観察するために光-電子相関顕微鏡法(CLEM)を用い、その手法を確立することを第一の目的とした。目的とするオートファジー形成部位の標識に加えてミトコンドリアを蛍光標識し、蛍光像と電子顕微鏡像を画像解析ソフトで重ねることで正確な位置補正をする方法を開発することができた。正常細胞ではオートファゴソーム、オートリソソームが多く、ATG7 KO細胞では隔離膜が多く見られた。膜形成が起きないとされているATG9A KO細胞においても一部隔離膜様の構造が生じていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オートファジーは様々な疾病への関与が盛んに報告されている細胞内機構である。顕微鏡を用いた形態学的な研究は初期から行われていたが、蛍光顕微鏡では微細形態までは捉えることが出来ず、一方で電子顕微鏡では立体的な情報を得ることが難しく、また形態だけでは目的の構造かどうか判断できないことも多い。本研究では蛍光顕微鏡像と「FIB/SEMによる3次元電子顕微鏡像」を組み合わせた解析を行うことでそれぞれの欠点を補うことが出来た。これによりオートファジー関連構造体の変化についての新しい知見が得られ、またこれを進めることによってオートファジー現象全体の理解へと繋がることが期待出来る。
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