研究課題/領域番号 |
17K15552
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
上川 昭博 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (30581665)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 非選択的陽イオンチャネル / TRP family / TMEM16A / 乳腺 / 泌乳 / 電解質輸送 / 分泌細胞 / TRPファミリー / パッチクランプ / 外分泌 |
研究成果の概要 |
泌乳期マウスから単離した乳腺分泌細胞を用いて電気生理学的解析を行い、複数の一価陽イオンに透過性をもつ陽イオンチャネル(非選択的陽イオンチャネル:NSCC)が機能的に発現することを示した。NSCCを構成することが知られているTRPファミリー分子のうちTRPV2,4、TRPM4,7、TRPP2遺伝子が乳腺に発現していた。また、NSCCと共同して機能する可能性があるマウスTMEM16A(Ca活性化Clチャネル)の新しい変異体を同定した。これらの分子が乳腺分泌細胞における電解質輸送に関与し、乳量や乳質の制御に影響する可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳中には電解質(イオン)が含まれている。乳腺分泌細胞を介した電解質分泌は浸透圧性の水の分泌を伴い、乳量や乳質に影響を与える可能性がある。本研究によりその電解質分泌を担う可能性のあるイオンチャネル機能の一端が明らかになった。泌乳に関わる医学的な問題、例えば母乳量の不足や、出産とは関連しない過剰分泌による腫瘤形成などの原因解明や予防、治療につながることが期待される。また、農学分野においては家畜の乳量や乳質の改良のための新たな手段の開発につながる可能性がある。
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