• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

メカノトランスダクションを介した肝星細胞活性化メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K15561
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 生理学一般
研究機関大阪市立大学

研究代表者

宇留島 隼人  大阪市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (90755745)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードメカノトランスダクション / 肝星細胞 / 接着結合 / 肝がん細胞 / 浸透圧 / Eカドヘリン / 低浸透圧 / アポトーシス耐性 / 病態生理
研究成果の概要

我々は正常肝において、間葉系細胞の一つである肝星細胞が主に上皮系細胞に発現するEカドヘリンを発現し、このEカドヘリンを介して肝細胞と接着結合することでメカノトランスダクションが生じ肝星細胞の活性化が抑制されていることを発見した。また肝障害時にはこの接着結合を喪失することで周囲に産生されたTGF-βへの感受性が上がり肝星細胞活性化の一翼を担うことを明らかにした。
また肝硬変時には低ナトリウム血症が生じ類洞は低浸透圧環境となる。この低浸透圧が浸透圧受容体を介してメカノトランスダクションを生じさせ肝星細胞や肝がん細胞のアポトーシスを抑制し肝がん細胞増殖に寄与していることを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝星細胞は肝障害時に産生されたTGF-βなどの刺激因子によって活性化しコラーゲンを産生し創傷治癒に働くが、慢性肝疾患時の持続的活性化は肝線維化、さらには肝硬変を引き起こす。そのため肝星細胞の活性抑制を目的とした研究が数多く行われてきたが未だ有効な薬剤は開発されていない。今回の我々の研究は刺激因子に依らない新規の肝星細胞メカニズムを明らかにした。今回の発見は有効な肝星細胞活性化抑制剤研究の礎となる可能性がある。
また肝硬変時の低ナトリウム血症を積極的に改善することで肝発がんの重要なリスクファクターである肝硬変患者の肝がん発生リスクを減少させる可能性があると考えられる

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2019 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] 【肝星細胞活性化と肝硬変・肝がん】肝星細胞活性化の新規initiation factor2019

    • 著者名/発表者名
      宇留島隼人・池田一雄
    • 雑誌名

      細胞

      巻: 51 ページ: 526-529

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 肝細胞-肝星細胞間の接着結合喪失は肝星細胞活性化に寄与する2019

    • 著者名/発表者名
      宇留島隼人, 湯浅秀人, 松原勤, 井上孝二, 和氣健二郎, 佐藤哲二, 池田一雄
    • 学会等名
      第124回日本解剖学会全国学術集会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] Oligonol ameliorates hepatic fibrosis through the inhibition of FAK-YAP pathway in hepatic stellate cells2019

    • 著者名/発表者名
      Hayato Urushima, Hideto Yuasa, Misako Takayama, Tsutomu Matsubara, Kazuo Ikeda
    • 学会等名
      27 th International Congress on Nutrition and Integrative Medicine
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Stellate cells initiate the activation by the loss of adherens junction with hepatocytes2019

    • 著者名/発表者名
      Hayato Urushima, Hideto Yuasa, Tsutomu Matsubara, Yaiko Hara, Koji Inoue, Kenjiro Wake, Tetsuji Sato, Kazuo Ikeda
    • 学会等名
      20th International Symposium on Cells of Hepatic Sinusoid
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 肝硬変時の低ナトリウム血症による低浸透圧環境が門脈圧亢進に及ぼす影響2019

    • 著者名/発表者名
      宇留島隼人, 松原勤, 湯浅秀人、河田則文, 池田一雄
    • 学会等名
      第26回日本門脈圧亢進症学会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 正常肝ないし障害肝の肝星細胞におけるfilopodia関連タンパク質の発現解析2019

    • 著者名/発表者名
      湯浅秀人、宇留島隼人、松原勤、池田一雄
    • 学会等名
      第33回肝類洞壁細胞研究会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 肝星細胞-肝細胞間の接着と肝星細胞活性化との関係について2019

    • 著者名/発表者名
      湯浅秀人、宇留島隼人、松原勤、池田一雄
    • 学会等名
      第14回中四国電子顕微鏡研究会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 低浸透圧環境下における肝がん細胞アポトーシス抑制のメカニズム解析2018

    • 著者名/発表者名
      宇留島隼人、松原勤、河田則文、池田一雄
    • 学会等名
      第7回 Kansai Liver Club
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 低浸透圧環境は活性化肝星細胞や肝がん細胞のアポトーシスを抑制する2017

    • 著者名/発表者名
      宇留島隼人、松原勤、小田桐直志、池田一雄
    • 学会等名
      第31回肝類洞壁細胞研究会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi