研究課題/領域番号 |
17K15572
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 (2020) 京都大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
村井 伊織 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 客員研究員 (40792370)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 概日リズム / 光環境 / 視交叉上核 / 外側膝状体 / Vipr2 / GPCR / VIPR2 / カルシトニン受容体 / 光同調 |
研究成果の概要 |
生物の概日時計で最も重要な外部同調因子は光であるが、脳内で光情報が統合されるプロセスは不明である。本研究では、体内時計の中枢である視交叉上核に着目し、機能未定のオーファンG蛋白質共役受容体を介した概日時計の光環境適応プロセスを解明することを目的とした。視交叉上核での機能が未知であるG蛋白質共役受容体を探索した結果、カルシトニン受容体が視交叉上核に発現し、体温の日内変動を規定する因子となることを新たに見出した。また、Vipr2受容体のmRNAが外側膝状体に強く発現し、網膜から投射を受ける側の外側膝状体におけるVipr2発現量は非投射の側よりも減少した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代社会では夜間に大量の人工的な光を浴びる機会が多く、それが不眠症や精神疾患、高血圧症などの疾病につながる危険性が指摘されているが、脳内において光情報が統合され、外部環境に適応するプロセスは分かっていない。本研究成果はカルシトニン受容体の概日リズムへの新たな機能やVipr2を介した新たな脳内光情報処理回路の存在を示唆する知見で、概日時計の光環境への適応メカニズムの理解につながることが期待される。
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