研究課題/領域番号 |
17K15578
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
冨田 賢吾 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (20758213)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 敗血症 / 炎症 / エストロゲン / 薬理学 |
研究成果の概要 |
敗血症は種々の抗菌薬治療が確立した現在においても未だに ICU で高い死亡率を有している.敗血症は未だに決定的治療法が模索されており,敗血症病態を惹起するメカニズムの解明は世界的に喫緊の課題となっている.本研究では,ICUの現場におけるに女性患者の炎症に対する抵抗力の高さがエストロゲンの作用によるものだとする と仮定し,エストロゲンの作用が敗血症モデルマウス の予後に変化を及ぼすか検討した.その結果,本実験結果において敗血症に対してエストロゲンが炎症性サイトカインの発言や臓器障害について差を認めなかった.一方,抗VEGF抗体を投与したモデルマウスでは有意に肺胞洗浄液内IgMの減少を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は当初仮定していたエストロゲンの敗血症性炎症性反応および臓器障害への影響があることを確認できなかった.一方、抗VEGF抗体を投与したモデルマウスにおいて有意に肺胞洗浄液内の血管透過性の指標として用いられているIgMの減少を認めたことから,抗VEGF抗体によって肺の微小血管透過性亢進の病態を抑制できる可能性を示唆し、今後敗血症によるARDSの治療に対しての応用の可能性を示した。
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