研究課題/領域番号 |
17K15583
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬理学一般
|
研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
横江 俊一 大阪医科大学, 医学部, 助教 (40454756)
|
研究協力者 |
友田 紀一郎
伊井 正明
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ユビキチンリガーゼ / 心不全 / ホスホランバン / 心血管 / 血液 / ユビキチンリガーぜ |
研究成果の概要 |
ヒト不全心筋では、ユビキチン化タンパク質の過剰な蓄積が認められ、心不全病態増悪の一因と考えられる。今回、心不全モデルマウスの心臓において、ユビキチンリガーゼであるvon Hippel-Lindau(VHL)の発現量が野生型マウスと比較して増加しており、また、VHLと心筋小胞体カルシウムポンプ(SERCA2a)の制御因子であるホスホランバン(PLN)の結合が顕著に増加していた。さらに、PLN発現HEK293細胞のVHL遺伝子をノックダウンしたところ、正常および酸化ストレス環境下において、PLNの発現量は増加した。以上より、VHLを標的とした新たな心不全治療戦略を構築できる可能性を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢化の時代となり、心不全を始めとした心疾患への対策がますます求められている。今回、心臓の律動的な拍動に重要な働きを行なっている心筋収縮調節因子であるPLNに着目し、その分解に関与しているユビキチンリガーゼの探索を試みたところ、VHLがPLNのユビキチン化ならびに分解の一旦を担っていることを明らかにできた。そのため、将来的にVHLを標的とした心不全治療戦略を立てることが可能となり、心不全症状の改善や治療法の向上を目指す上でとても意義があると考えられる。
|