研究課題/領域番号 |
17K15609
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中村 昌人 千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (10756703)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 非アルコール性脂肪肝炎 / 肝硬変 / microRNA / 内科 / 肝線維化 |
研究成果の概要 |
本研究では、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)におけるmicroRNA(miR)の関与を明らかにし、治療標的としての可能性を見出だすことを目的とした。メチオニン・コリン欠乏食マウスおよびNASH患者の肝組織において、miR-200 familyの発現が有意に亢進していることを明らかにした。さらに、モデルマウスへのmiR-200b阻害剤投与が、肝逸脱酵素を低下させ、肝炎症および肝線維化を抑制することを見出した。これにより、miR-200bが肝細胞死や肝炎症・肝線維化の制御を介してNASH発症に関与していること、その阻害がNASH治療法となり得ることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、肝硬変や肝癌の主要な原因となりつつある非アルコール性脂肪肝炎(NASH)において、細胞間情報伝達因子として注目されているmicroRNAの異常が関与していることを明らかにした。また、マウスモデルを用いて、microRNA制御がNASHの病態改善に有効であることを実証し、治療法が確立していないNASHの克服に新たな可能性を示した。本研究成果により、NASHに対する治療選択肢が増えることが期待される。
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