研究課題/領域番号 |
17K15610
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森川 真大 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80775833)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 骨形成因子(BMP) / エピゲノム / 未分化性維持 / 骨形成因子 / 腫瘍化 / ES細胞 / エピジェネティック / BMP / ヘテロクロマチン / 癌 / シグナル伝達 / 再生医学 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、転写因子Smad1とゲノム上で相互作用するエピジェネティック因子(酵素A)を新たに同定した。また、この結合に重要なのがSmad1のMH2ドメインであり、DNA結合を介さないことを示した。さらに、MEF(マウス胚性線維芽細胞)からiPS細胞へのリプログラミング効率を指標にすることで、MH2ドメインがSmad1全長と同等に、未分化状態へのリプログラミングを促進することを示した。これらの結果から、Smad蛋白が酵素Aを介して細胞のエピジェネティック制御に影響を与える可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨形成因子(BMP)は、既に骨再生を担う蛋白として臨床応用され、また今後他臓器の再生医療で利用されることが予想される蛋白である。しかし、BMPは未分化性維持・腫瘍化に関係することも知られていた。 本研究では、BMPによって活性化され、BMPシグナルで中心的役割を果たすSmad蛋白が、DNAに結合して転写因子として機能するだけではなく、エピジェネティック制御に影響を与えることが示唆された。この分子機構をより詳細に明らかにすることで、再生医療における効率性・経済性や安全性の改善につながると考えられる。
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