研究課題/領域番号 |
17K15618
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
横山 雄起 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (60615714)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 三次元ゲノム構造 / エピジェネティクス / 大腸癌 / 癌幹細胞 / ゲノム / 癌 |
研究成果の概要 |
卵巣癌細胞株を用いた研究を中心に計画していたが、大腸癌細胞株を用いた検討が順調に進捗したため、大腸癌に注力して研究を進めた。初年度の検討の結果、大腸癌においてもBETファミリータンパク阻害剤JQ1によって癌幹細胞関連遺伝子の発現が抑制されることを明らかにすることができた。そして、enChIP法による三次元ゲノム構造解析の結果、癌幹細胞関連遺伝子の一つであるKLF5遺伝子のエンハンサー候補領域を同定することができた。2年目はIn situ Hi-C実験を行い、KLF5遺伝子のエンハンサー領域がプロモーター領域と同じTAD内に含まれる可能性を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌幹細胞は腫瘍組織内に少数存在し、抗がん剤耐性や自己複製能、高い腫瘍形成能を持つことから、再発や転移の原因として考えられている。そのため、癌幹細胞を標的とした治療法の開発が望まれている。本研究の成果はKLF5遺伝子をはじめとした大腸癌の幹細胞関連遺伝子がBETファミリータンパクによって構築される三次元ゲノム構造を介して制御されている可能性を示すものであり、癌幹細胞を標的とした治療法の開発につながる可能性がある。
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