研究課題/領域番号 |
17K15633
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
石橋 佳 旭川医科大学, 医学部, 助教 (80646076)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 免疫療法 / マクロファージ / CD47 / STING ligand / 腫瘍内 |
研究成果の概要 |
癌細胞に対するマクロファージの攻撃性は培養細胞での実験によって確認された.また,癌細胞はマクロファージの攻撃から避けるためにCD47抗原を発現しているが,そのCD47の効果を無効化する抗CD47抗体を投与することによって,マクロファージの抗腫瘍効果を高めることができた.また,担癌マウスモデルにおいて,STING ligandを腫瘍に投与することによってマクロファージの腫瘍内への遊走を促すことを確認した.さらに抗CD47抗体によってマクロファージが腫瘍細胞の貪食を亢進させることができた.腫瘍細胞を貪食したマクロファージがリンパ球を活性化させる効果も確認された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍細胞は体内で免疫細胞から逃げる術を身につけている.免疫細胞の一種であるマクロファージもCD47というタンパク質によってその効果を十分に発揮できていない.しかし,CD47を無効化する抗体を投与することで,マクロファージが腫瘍を攻撃する能力を高めることができた.さらにSTING ligandという免疫に関する物質を投与することで,腫瘍へマクロファージを集めることができた.今までリンパ球が主体であった癌免疫治療であるが,マクロファージの数と能力を高めることで,今後癌治療への応用が期待できると考えられる.
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