研究課題/領域番号 |
17K15643
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
目黒 史織 浜松医科大学, 医学部, 助教 (40724290)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | pericyte / 血管平滑筋細胞 / perivascular tumor / myosin 1B / Pericyte / 病理学 |
研究成果の概要 |
我々は以前に新たなpericyteマーカーMyosin 1B(MYO1B)を見出し、血管壁細胞はMYO1B+hCD-であるpericyte、MYO1B-hCD+である血管平滑筋細胞、MYO1B+hCD+である両者の中間的な血管壁細胞に分類できることを報告した。 今回はMYO1Bを診断病理学へ応用することを目的とした。皮下腫瘍および軟部腫瘍で検討したところ、α-SMA+MYO1B+hCD-の細胞のみから構成された真のpericyte腫瘍と解釈される腫瘍を1例見出した。 また、synaptophysinがびまん性に陽性を示す鼻腔内のグロームス腫瘍が1例見つかったため報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MYO1BとhCDを組み合わせることで、ヒトホルマリン固定パラフィン包埋材料において、免疫組織化学的にpericyteへの分化を検討できるようになった。MYO1Bを診断病理学に応用し、皮下腫瘍および軟部腫瘍のpericyteへの分化を検討したところ、pericyteのみから構成されると考えられる腫瘍を見出し、報告することができた。 その他にも、鼻領域のsinonasal glomangiopericytomaなどpericyteへの分化を検討したい腫瘍において、MYO1Bは有用であると考えられる。
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