研究課題/領域番号 |
17K15651
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人体病理学
|
研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
割栢 健史 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30647425)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | 微小管関連蛋白 / 浸潤 / 核極性 / 尿路上皮癌 / 微小管 / 細胞骨格 / 間質浸潤 / MAP7 / 細胞異型 / 泌尿器 / 核膜蛋白 |
研究成果の概要 |
癌組織は正常と異なる形態(細胞異型)を示す。細胞異型に関与する核膜蛋白のLaminにてLamin scarという現象が近年報告された。本研究では癌細胞が浸潤する際に形成されるLamin scarと細胞異型の関係を解明することを目的とし尿路上皮癌症例に対し免疫染色で浸潤病変のLamin の発現を評価したが多少の細胞膜内偏在は窺えるが有意差は得られなかった。そこで細胞異型に関与する微小管に関わる微小管関連蛋白7に着目し同様に免疫染色で評価すると核極性、異型度、間質浸潤に関して発現に有意差がみられた。これらについて現在論文を投稿中である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿路上皮癌は、予後の比較的良好な低悪性度症例群と、浸潤や転移を来し、予後不良の高悪性度症例群に分けられる。低悪性度症例の治療は経尿道的切除術などが主体であるのに対して、高悪性度症例の治療は深達度によってBCG/抗ガン剤療法や侵襲性の高い膀胱全摘術が行われる。この様に治療選択上、高異型度症例を正確に判定するが非常に重要であり、そのためには、癌細胞の細胞異型や浸潤を正確に評価することが必須となる。細胞異型や浸潤を正確に評価するためには、その形成機序を解明することが重要であり、本研究はこれを目的としている。
|