研究課題/領域番号 |
17K15658
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
栗田 大輔 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 特定研究員 (70790294)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | リンパ増殖性疾患 / 悪性リンパ腫 / 臨床病理学的解 / EBウイルス / 臨床病理学的解析 / 病理学 |
研究成果の概要 |
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)は多彩な組織像を示す疾患群で診断基準は未確立だった。本研究ではMTX-LPDを6つの組織型に分類し、反応性型(RH)、多形型(Poly-LPD)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)型、ホジキンリンパ腫型(CHL)症例の臨床病理学的特徴を比較した結果、各組織型間で多数の特徴が異なっていた。またMTX中止後の無増悪生存期間は、RH, Poly-LPD, DLBCL, CHLの順に良好であり、各組織型で病勢予測因子を同定した。本研究よりMTX-LPDでは組織分類および組織型特異的因子がMTX中止後の病勢予測に有用であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではこれまでにない多数のMTX-LPD症例を対象として組織分類を定義し、各組織分類に対応した特徴的な臨床所見および臨床経過予測因子見出した。これによりMTX-LPD診断の均てん化を推進するとともに、組織診断に基づくMTX-LPDの治療法の確立へと繋げる。また本研究で確立したMTX-LPDの組織分類を元に遺伝子発現解析を進める事で、発症に関与する遺伝子異常を同定し、MTX-LPDを発症するリスク因子を特定される事が期待される。これはMTXを用いた治療に対しての新しいガイドライン、つまり自己免疫性疾患治療における新たな指針となる可能性がある。
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