研究課題/領域番号 |
17K15673
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
石野 孔祐 日本医科大学, 医学部, 講師 (60584878)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 2-デオキシグルコース / 膵がん細胞株 / メトホルミン / がん代謝 / 併用投与 / 相乗効果 / 抗がん剤耐性 / 抗酸化代謝物 / 2-デオキシ-D-グルコース(2DG) / 抗がん剤感受性 / MIAPaCa2 細胞 / A549細胞 / シスプラチン / N-アセチルシステイン(NAC) / 活性酸素種(ROS) / 酸化ストレス / ドライバー遺伝子 |
研究成果の概要 |
がん細胞の多くは代謝を解糖系優位にリプログラミングし劣悪な環境にも対応できるために、抗がん剤の作用にも耐性を発揮する。グルコース類似体の2-デオキシグルコース(2DG)は解糖系を阻害しがん細胞の増殖を抑制するのに加え、抗がん剤など薬剤の作用を増強する。本研究では、膵がん細胞に対するシスプラチンまたはメトホルミンの作用を2DGが相乗的に増強することを見出した。また、2DGと同時にある種の代謝物を投与することで、2DGの細胞への作用が抑制されることを認めた。今後2DGの作用がより理解されることでがん治療がさらに進展することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、がんが栄養の使い方を変化させてブドウ糖を多量に使うようになっている性質を利用して新しい薬の候補を調べた研究です。がん細胞がブドウ糖を使うのを防ぐ2DGという化合物を、抗がん剤などの薬(シスプラチンやメトホルミン)と一緒にがん細胞に加えると、薬の効き目が高くなることがわかりました。この飲み合わせが効果的な理由を調べることで、いろいろながんに効く薬を作るヒントを調べられる可能性があります。
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