研究課題/領域番号 |
17K15674
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
森 泰三 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 上級研究員 (40625307)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 耐糖能制御 / 2型糖尿病 / サイトカイン / 脂肪内炎症 / インスリン抵抗性 / IL-15 / 糖尿病 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
IL-15は主に上皮、脂肪細胞、免疫細胞から産生され、免疫系細胞の発生や維持に重要なサイトカインであるが、耐糖能制御における生理的意義は不明であった。IL-15欠損マウスはインスリン産生能および抵抗性は野生型と変わらないものの、糖負荷時において野生型と比較して血糖の上昇が抑制されていた。一方で、定常状態においてIL-15の反応性亢進が認められるLnk欠損マウスに高脂肪食負荷を行うと、野生型と比較してLnk欠損マウスの炎症の増悪および耐糖能の悪化が認められた。Lnk/IL-15二重欠損マウスにおいては炎症および耐糖能が野生型と同程度まで抑制されていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪細胞の分泌する液性因子であるアディポサイトカインは糖尿病をはじめとした代謝性疾患の進展に寄与することが知られている。アディポサイトカインの一つであるIL-15は非肥満状態において低下すると低血糖のリスクになる一方で、肥満など耐糖能異常が生じている場合はIL-15を抑制することで血糖値制御を正常化させることができるかもしれない。また、IL-15のシグナルを抑制する薬剤を用いることで、糖尿病の改善に有効である可能性が示された。
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