研究課題/領域番号 |
17K15683
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
高橋 梓 千葉大学, 真菌医学研究センター, 技術職員 (20607949)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | Candida glabrata / 酸耐性 / 強酸耐性 / candida / カンジダ症 |
研究成果の概要 |
侵襲性カンジダ症の原因菌 Candida glabrata は、強酸(pH2)耐性であり、胃を通過して腸管に常在し病原性を発揮する。しかしC. glabrataにおける強酸耐性機構の分子メカニズムは全く分かっていなかった。申請者は、独自のC. glabrata遺伝子欠損株ライブラリー(5,000株)を用いたスクリーニングにより、転写制御因子RIM101が強酸耐性機構に必須であることを新たに見出した。さらにRIM101の上流および下流で機能する因子を網羅的解析により同定し、強酸耐性機構の全貌を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カンジダ症原因菌において酸耐性に関する研究は少ない。真菌ではなく細菌である大腸菌や乳酸菌において、プロトン排出ポンプ、細胞壁構成成分が酸耐性に重要である可能性が示されている。 菌種によってRIM101経路に関わる遺伝子層に大きなバリエーションがあり (Cornet, 2014)、C. glabrataにおいてRIM101経路に関わる遺伝子、またRIM101に制御される遺伝子を明らかにすることにより、抗真菌薬に対する耐性菌が出現しやすいC. glabrataへの対処の幅が大きく広がることが期待される。
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