研究課題/領域番号 |
17K15689
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
老沼 研一 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (20635619)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 緑膿菌 / クオラムセンシング / AHLレセプター / RhlR / QscR / タンパク質精製 / レポーターアッセイ / タンパク質発現 / 可溶性 / 細菌 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
本研究では、緑膿菌のクオラムセンシング(QS)機構の総体的理解を目指し、本機構において中心的な役割を果たすRhlRとQscRの分子機能解析および作用機序の解析を行った。特に、組換え大腸菌を用いたRhlRの機能解析に重点的に取り組んだ結果、本タンパク質の疎水性アミノ酸残基に富むN末端領域がタンパク質全体の安定性に与える影響、安定性と機能性の相関等について、多くの重要な知見が得られた。QscRに関しては、その直接の支配下にある遺伝子の働きを介してQSを抑制していることが判明したため、それら遺伝子の機能解析を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日和見感染菌である緑膿菌は、病原因子の産生をQS機構によって制御している。従って、QSを阻害すれば本菌を無毒化・弱体化できるという考えの下、多くの研究者が、QS阻害剤の開発に向けた基礎・応用研究に取り組んでいる。今回の研究成果は、QS阻害剤の実現に向けた基礎研究の進展に寄与するものであり、特に、RhlRの研究において最大の障壁となっているタンパク質調製の難しさの問題に解決の糸口をもたらした点に意義がある。
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