研究課題/領域番号 |
17K15716
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 日本医科大学 (2019-2021) 東京理科大学 (2018) 東京大学 (2017) |
研究代表者 |
遠田 悦子 日本医科大学, 医学部, 助教 (00589327)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ケモカイン受容体 / サイトカイン / マクロファージ / FROUNT / ケモカイン / 適応免疫応答 / 関節リウマチ |
研究成果の概要 |
細胞内分子FROUNT(フロント)は、マクロファージの炎症局所への遊走を引き起こすケモカイン受容体CCR2とCCR5に結合し、細胞遊走を促進する分子である。これまでにFROUNTがマクロファージの遊走・集積の制御を介して炎症性疾患の病態に重要な役割を果たすことを明らかにしてきたが、FROUNTの獲得免疫応答制御における役割は不明であった。本研究では、疾患モデルを想定した各種刺激に対するマクロファージの刺激応答性に対するFROUNT欠損の影響を解析し、FROUNTが獲得免疫応答の制御に関わるサイトカインの刺激依存的な発現誘導においても重要な役割を果たすことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マクロファージは炎症の引き金となって感染防御に働いたり、組織修復を促進するなど多様な働きで生体防御・維持に寄与する一方、炎症による組織傷害や、がん増生を助長するなど病態の悪化に働いてしまうことがある。そのため、マクロファージの機能を制御することによりがんや炎症性疾患を治療する試みが注目されている。本研究はマクロファージの動きを制御するケモカイン受容体会合分子FROUNTに着目して、マクロファージによる獲得免疫応答制御機構におけるFROUNTの新たな機能を明らかにし、マクロファージの動きと免疫応答の双方を制御可能な効果的ながん・炎症性疾患治療法につながることが期待される。
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