研究課題/領域番号 |
17K15717
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 公益財団法人朝日生命成人病研究所 |
研究代表者 |
井原 聡三郎 公益財団法人朝日生命成人病研究所, その他部局等, 教授(移行) (60770039)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / 樹状細胞 / 腸オルガノイド / 幹細胞 / 腸上皮分化異常 / Notchシグナル / 腸管免疫 / 腸管上皮幹細胞 / オルガノイド培養 |
研究成果の概要 |
炎症性腸疾患(IBD)は難治の腸炎で、その病態解明が急務である。本研究はIBDにおける樹状細胞と腸上皮の相互作用を解析するため、樹状細胞と腸オルガノイドを共培養する系を確立した。この系により、樹状細胞がIBDに類似した腸上皮分化異常(杯細胞減少)を腸幹細胞レベルから引き起こす事が分かった。この系は薬剤スクリーニングにも利用でき、抗E-cadherin抗体が腸上皮分化異常を改善しうる事が新規に判明し、今後のIBD治療への応用が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、炎症性腸疾患の病態の一つに、樹状細胞を介した腸上皮の分化異常がある可能性を示した。この知見は、腸管において樹状細胞が単に免疫応答を司っているだけではなく、腸上皮細胞に作用しうることを意味しており、腸管粘膜免疫学において重要な学術的意義がある。また、本研究で確立した樹状細胞ー腸オルガノイド共培養系は炎症性腸疾患の治療薬探索として有用なツールであり、炎症性腸疾患を対象とした研究への活用が期待される。
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