研究課題/領域番号 |
17K15726
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
織 大祐 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (70709287)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 自然免疫 / 炎症 / RNA結合タンパク質 / 転写後調節 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
これまで、HuRが抗ウイルス応答を正に制御していることは明らかになっていたが、その機構は不明であった。本研究では、HuRがPlk2 mRNAの3’非翻訳領域に存在する4箇所のAUリッチ配列の4番目を介してPlk2 mRNAを安定化し、間接的にIRF3の核内移行を調節し、抗ウイルス応答を促進していることを明らかにした。 また、CRISPR/Cas9システムを用い、RNA結合タンパク質に焦点を当てたスクリーニングを行うことで、自然免疫応答の新規調節因子の候補として2種のタンパク質を同定した。現在、これらのタンパク質の生理的機能を明らかにするため、遺伝子改変マウスの作製および解析を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HuRの抗ウイルス応答調節機構の解析は、感染症に対する免疫機構の新たな一面を明らかにしたものである。また将来、感染症の治療あるいは免疫応答制御において、新たな標的メカニズムとして重要な意味を持つと考えている。 さらに、スクリーニングにより自然免疫応答の新規調節因子の候補として2種のタンパク質を同定できたが、当該タンパク質と免疫機構との関連を示す報告はほとんどない。そのため、これらのタンパク質の機能を詳細に明らかにすることで、自然免疫応答の未解明の調節機構の同定に繋がり、調節機構の包括的理解や自己炎症性疾患などの病態理解や予防などに繋がるのもであると確信している。
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