研究課題/領域番号 |
17K15730
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
本園 千尋 大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (10642910)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 免疫学 / 免疫受容体 / 死細胞 / C型レクチン受容体 / 感染症 |
研究成果の概要 |
免疫受容体には活性型と抑制型があり、それらの認識に伴う正負のシグナル伝達のバランスによって免疫応答を制御している。これまでに活性型受容体が結核菌および損傷自己由来の糖脂質を認識する受容体として機能し、特徴的な自然免疫及び獲得免疫応答を惹起することを明らかにしてきた。その一方で、生体の恒常性維持に寄与していると考えられている抑制型受容体についてはそのリガンドを含め依然として不明な点が多い。本研究では抑制型受容体の損傷自己由来の新規脂質リガンドを同定し、リガンド認識を介した活性化の抑制効果を明らかにした。本研究により死細胞が有する炎症抑制機構を説明する新たな分子機序の可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで一連の活性型免疫受容体が脂質認識受容体として機能し、それぞれが特徴的な自然免疫ならびに獲得免疫応答の惹起することが明らかになってきた。その一方で抑制型免疫受容体に関する研究はそのリガンドを含めてその全貌は明らかではなかったが、本研究により抑制型免疫受容体の脂質リガンドを新たに同定することが出来た。本研究成果は、抑制型免疫受容体を介した新たな免疫応答制御機構の解明に寄与することが示唆され、1)リガンド成分含有のアジュバントを用いた免疫応答制御法、ならびに、2)抑制型免疫受容体の認識阻害により免疫応答を活性化する新たな治療法の開発に発展すると期待される。
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