研究課題/領域番号 |
17K15743
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大坪 徹也 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (80551796)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 医療経済学 / 競争と連携 / 医療の質 / 病院経営 / 評価指標 / DPCデータ |
研究成果の概要 |
医療機関間の競争や連携に関する市場メカニズムについて概念整理を行い、競争と連携に対する病院経営と医療の質の関連を明らかにするべく、データに基づく実証分析を行った。また、適切な競争を促進するための手段のひとつである診療パフォーマンスの公表のあり方について、実務者との対話を通じた検討を行った。その結果、限定的な分析であるが、わが国の競争や連携の状況と病院経営と医療の質における関連は限定的であることが明らかとなった。診療パフォーマンスの公表は、実践している一部の病院においても全院的取組みに昇華されていなかった。患者の知覚品質を形成するうえでも公表のあり方を再考する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、今後の医療経済学からのアプローチにより医療における市場の特殊性を検討する際の根拠のひとつとなりうる。諸外国において、医療機関間の競争や連携は医療政策におけるツールとして認知されているが、わが国においてその効果が限定的であることが明らかとなり、社会実装の観点からより効果的な競争や連携のあり方を検討する余地が確認された。競争や連携を推進する手段のひとつとして、診療パフォーマンスの公表が挙げられるが、全院的取組みに昇華されていないといった、社会実装面での課題も明らかとなった。
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